さて、いい山づくりするなら、いい土づくりから!よし、土壌検査しよー!

と、調べてみると、土壌検査は検体を検査会社に送ってする必要があり、ずいぶんお金がかかるらしい・・・

そこで、土壌についてちょっと勉強しました。調べているとナウシカの言葉が身にしみます。「人間が汚した水や空気を腐海がきれいにしているの」と。

土壌はだいたい弱酸性(PH6.5)くらいが日本の生物多様性に適しているそう。PHが5以下の強酸性になると、土の中のアルミニウムが溶け出して、植物の実の養分になるリンとくっついてしまう。(チッ素は葉の養分、カリは根の養分)その結果、例えばドングリが減って、熊が食料を求めて人間に近づいてきたり、杉が子孫を残そうと力を振り絞って大量に花粉を出したりします。アルミだけでなく、他の金属も溶けだすので、根っこも弱って、土砂災害が増えたりします。

とりあえず、自分の山を調べる前に他の山はどれくらいなのかなぁ、と調べたら・・・ほとんどがPH4.5程度!

(画像悪くてすいません、環境省が出している資料です)

結構ショッキング。屋久島の杉が枯れたり、十日町のブナ林の具合が悪いのも、土壌酸性化の影響が大きいらしい。健康な森林を見慣れていないから、不健康な木を見て「いやー、森はいいなぁ。」とか言ってた自分が悲しくなってきた。

じゃあ、原因はなんなのか、というと山林の場合はほぼ酸性雨です。(この因果関係は国ははっきりと認めていないらしい?けど、まぁ、明らかに・・・ちなみに農地の場合はチッ素肥料も主因)酸性雨って、以前に比べると最近はあんまり耳にしないからましになっているのかな、と思っていたけど・・・

(こちらも環境省より)

え!?めっちゃ酸性?いちおう雨が降る時に空気中の二酸化炭素を吸収しながら落ちてくるから、それを加味してPH5.6以下を酸性雨というらしいけど、それにしても全国平均4.7くらい。めっちゃ酸性やん。林野庁の人の話を聞いたところ、日本海側は雪の影響で濃縮しちゃって冬はPH3台にまでなることもあるとか。。。

ちなみに、土壌が酸性化してくると、当然水にも影響が出て、川や湖の水質も悪化傾向だそうです。

なんだか気が滅入ってきたので、今日はこれくらいで。次回につづく。