こんにちは、おかみです。今日は寝床の屋根について。せっかく平面を正方形にしたので、施工は大変だけど屋根の形は切妻屋根ではなく、宝形造にすることにしました。こういう感じ。
素材は透けてる感じがよいなと思っていて、クリアなもので目下選定中。(クリアだと自然素材じゃなくなるけど。。。)中空ポリカやポリカーボネート板がいいが値段が高いので、保留。ビニールハウスの素材はどうかと思って調べたが、厚みが0.15ミリほどしかなく、ちょっと弱すぎ。今のところ、テント生地か波板かで悩んでいるところです。波板が安くていいけどコーナー(隅木のとこ)が納まらないんですよね・・・
おかみさんが素材のリサーチをしている横で、親方が何やらごそごそと嬉しそう。何をしてるのかと思ったら下地の組み方を考えるために規矩術の本をいっぱい出してきた。笑
いつの間にこんなに買ってたんだ。他にもヤフオクで買った骨董本とかまだまだありますが、とりあえず使えそうなのを出してきた模様。
親方はいわゆる町場の木造大工ですが、今時そんなに変わった仕口を求められることもないので、ちょっと変わったことをする時はお勉強。宝形の隅木の墨付けをする前に練習をすることにしました。この図を見ながらさしがね一本で墨付けしていきます。 (町場「まちば」はいわいる一般住宅を作ったりする現場のこと。ビルとかを作る現場は野丁場「のちょうば」と呼びます。)
私にはさっぱりわからないので、ちょっと解説してもらいました。今どきのさしがねはセンチと尺寸のメモリがあるのが一般的ですが、昔のさしがねは裏目と言って、尺寸に1.414(ルート2)をかけたメモリがついていて、それを使って屋根の勾配の比率や墨を出せるようになっていました。プレカット全盛の現代にはあまり使われなくなった道具ですが、ものづくりの楽しさを味わえる道具です。
で、ちょいちょいと隅木を作ってくれました。ちょっと失敗したけど。本番はうまくできる、はず。。。